中小×若者の雇用ミスマッチ 人材サービス各社、支援ビジネス強化

同社はユニホームなどの業務用繊維製品のレンタルと管理で成長し、売上高は約150億円に上る。しかし、学生はインターネットの求人情報サイトを通じて、知名度と待遇で抜きん出た大手に応募する「就社活動」に走る。求人情報サイトこのため、中堅の同社でさえ採用に苦戦する。中小、零細と規模が小さくなるほど膨大な求人情報サイトのなかに埋没してしまうのは明らかだ。この傾向は、リクルートワークス研究所の調査で裏付けられる。学生1人(今春卒業予定の大学・大学院生)に対する企業の求人状況を示す大卒求人倍率を従業員数でみると、1000人以上の大企業は1倍を下回る。一方、中堅・中小は、1000人未満が1.79倍、300人未満では3.27倍。企業規模間の求人倍率の差は年々縮小しているが、ミスマッチ解消には至っていない。人材サービス業界が、中堅・中小企業の潜在的な求人ニーズを探し出し、若者に伝えるビジネスを強化している。