『千の風になって』ヒットでお墓業界は大きな危機感持ってた

前に調べた神道の葬儀、神葬祭では、「霊璽」という位牌のようなものに魂が宿っているという考え方で、お墓よりも「霊璽」の方が大事ということだった。葬儀それだったら、お墓いらないよねって思うけど、神葬祭で葬儀をする人たちもやっぱりお墓は建てていた。もしかすると、死んだ人が入りたがるというよりは、遺族が、墓を建てることで、そこに故人の魂があると思い込みたいのかもしれない。なにかメモリアルな心の拠り所を、亡骸である骨を埋めた墓に求めているのかもしれない。みうらじゅん氏は、1958年京都生まれ。イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、ラジオDJなど幅広いジャンルで活躍。1997年「マイ ブーム」で流行語大賞受賞。仏教への造詣が深く、『見仏記』『マイ仏教』などの著書もある同氏が、お墓について考える。